平成22(2010)年8月7日(土曜)に、須磨海浜水族園 淡水ガメ保護研究施設「亀楽園(きらくえん)」が完成しました!!
神戸市のサイトによると、
以下抜粋〜
【亀楽園の目的と意義について(学術編)】
生物多様性の保全の重要性が高まる中、神戸市の陸水生態系(川や池の生態系)には多くの外来種が侵入し、健全な生態系によって維持されてきた本来の生物多様性が破壊されつつあります。
特に、深刻なのはブラックバス、ブルーギル、ウシガエル、ミシシッピアカミミガメなどがあげられます。
本施設の目的は、それら外来種の中からアカミミガメに注目をし、その種を駆除し、日本に本来分布するニホンイシガメなどのカメ類やその他の生物を保全することにあります。具体的な本施設の活用計画は以下の通りです。
(1)野外で捕獲されたミシシッピアカミミガメの収容施設
ミシシッピアカミミガメの駆除において、野外で捕獲したアカミミガメの処分は重要な問題です。生命である以上、殺処分することには多くの市民が抵抗感を持っていると思われます。
そこで、ミシシッピアカミミガメをこの施設で収容し、野外から隔離することで、殺処分することなく、駆除活動が実施できる環境を整備したいと思います。ただし、施設の収容力には限界があるので、神戸市およびその周辺のミシシッピアカミミガメを受け入れることとします。
(2)ミシシッピアカミミガメ駆除のための基礎研究
ミシシッピアカミミガメは本来北米に分布するが、日本に侵入し定着した本種が、どのような生態を有しているかはほとんど研究されていません。
そこで、本施設において、ミシシッピアカミミガメの生態、特に繁殖に関する研究を実施いたします。また、ミシシッピアカミミガメの不妊化に関する研究も行います。
(3)ニホンイシガメの保全に関する研究 ―イシガメにやさしい河川改修を目指して―
ニホンイシガメは日本しか生息しない日本固有種です。詳細なデータはないが、ニホンイシガメの生息環境である山間部とその周辺の河川や湖沼の自然は破壊され、本種が繁殖できる環境は著しく減少していると考えられます。
そこで、ニホンイシガメが繁殖できる条件、特に河川改修などにおいて破壊される条件などを明らかにし、その改善方法を明らかにしたいと思います。つまり、最終的にはイシガメの繁殖が可能な河川改修方法を開発したいと考えます。
(4)教育について
小中学校の生徒や市民に対して、上記の問題の教育を実施していきたいと思います。
抜粋ここまで〜
場所は、兵庫県の神戸市立須磨海浜水族園の、世界のさかな館前(前イベント広場)。
オープン記念で、ミドリガメ持参で入園無料というイベントもやったそうです。
かなりのミドリガメが持ち込まれたそうです。
この施設が、
外来種問題を考えるきっかけになればいいですね。
神戸市立須磨海浜水族園
http://sumasui.jp/